大衆音楽の真実
中村とうよう(著)
定価2100円(本体2000円)
B6判変型528ページ
1986年1月10日発行
[ISBN4-943959-06-7]
ポピュラー音楽って何なのか。いつ、誰が作ったのか。それは、どんな価値を持っているのか。アジア、アフリカ、中南米とグローバルに目をくばり、わかっているようでわからなかった大衆音楽の本質を、豊富な資料を駆使して説き明かした初めての本
- <もくじ>
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- イントロとテーマ
- ポピュラー音楽の源泉
- 歌をうたったハミダシ者たち
- 御祝儀から木戸銭へ
- 東方の香料を求めて
- ジャカルタの場末から
- 黒いハミダシ者の植民文化
- 16、17世紀ニッポンの国際性
- ラテン・アメリカ音楽の形成
- 奴隷問題が照らし出すもの
- 混血文化圏と植民地都市
- ブラジル大衆音楽の系譜
- 30年代サンバのすばらしさ
- キューバ混血音楽の成立
- キューバ混血音楽の展開
- 矛盾と屈折の音楽、タンゴ
- アクの強いカリプソの諷刺
- 混血音楽の国際性
- クロンチョンとショーロの類似
- ギターの奏法が駆けめぐる
- 管楽器のバンド・サウンド
- 白人にポップ音楽はあるか
- 大衆社会の成立と音
- クラシック音楽の病理
- キャフェやキャバレーの歌
- シャンソンに関する極私的雑感
- 英米ポピュラー音楽の主流
- ジャズ~メタ音楽の苦悩
- ジャズをジャズたらしめたもの
- 芸術を指向するミュージシャン
- ポップ・ソングとジャズの間
- 見落とされて来た黒人芸能
- スウィングとジャンプの分裂
- 40~50年代の大転換
- チャーリー・パーカーとバップ
- 黒人による新しい大衆音楽の創出
- リズム&ブルースとロックの本質
- ナラズ者たちの珠玉のサンバ
- 第三世界の音楽が燃え上がる
- アフリカに起こった都市の音楽
- モダン・ジャズの黄金時代
- 50年代から60年代への黒人音楽
- 第三世界に還る大衆音楽
- 歴史の中のビートルズの位置
- 大衆音楽の新しい国際的性格
- 空洞化した70~80年代ジャズ
- ロックにおける批評のスタイル
- 新しいラテン音楽、サルサ
- NYとカリブの新たなネットワーク
- アフリカとインドネシアの現代の音
- コーダ
- 最後から見るページ
- マルチインデックス
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