雑音だらけのラヴソング 80年代前篇
中村とうよう(著)
定価1575円(本体1500円)
四六判288ページ
1999年4月30日発行
[ISBN4-943959-14-8]
品切れ
何もかもがヘンな世の中を、
見て見ぬふりなんかできるか!
『ミュージック・マガジン』の初代編集長・中村とうようが、音楽だけではなく、世の中の出来ごとを通して自分の生き方をホットに語り続けてきた連載コラム「とうようズ・トーク」をメインに、1980~84年に発表したエッセイを自らセレクト。
- <もくじ>
-
- まえがき
- 1980
- 音楽は夢があるのがよい、か
- アルバム評=O・V・ライト
- テレビ評=『西遊記II』
- 生まれ変わった国、ジンバブウェ
- アメリカという国を醒めた目で見直す
- 外国語固有名詞のカナ表記 1
- 文化としての音楽のあり方
- イスラム神権政治は時代錯誤か
- 都合よく死んだ大平首相
- 意外に開かれていた30年代の日本
- アルバム評=ジンバブウェの親指ピアノ
- さよなら百恵ちゃん
- 極右大統領の出現
- 書評=『最後のマヤ民族』
- 1981
- 蓮實重彦の“節操”ぶり
- 生活改悪のすすめ
- ほんものの精神性とは
- 原発安全広告のウソ
- 『マガジン』のランキング
- ステージ評=花柳幻舟報告講演会
- 伝統現在化のさまざまな道
- アルバム評=ヘレン・ケイン
- まずい酒を宣伝する音楽
- ぼくは先生が嫌いだ
- アルバム評=ペリー・コモ
- 何が戦争を起こすか
- サントリー大逆襲の巻
- 1982
- 汚いのは芸能人よりも芸術家
- アルバム評=アトリウム・ムジケー古楽合奏団
- 闇夜に消えたテキサスの稲妻(ライトニン)
- 汚い芸術家の弁護人、吉田秀和
- “発明”が“必要”を追い越す
- アルバム評=フェラ・クティ
- ウィル・ユー・ゴウ!
- イギリスで開かれたエスノの祭典
- 企業にとって文化活動とは?
- スモウ界の意識支配
- アルバム評=チョー・ヨンピル
- ザンギャクなキリスト教
- アート評=「特別展・中国の絵画」
- アルバム評=中森明菜
- 1983
- 連日連夜のライヴ三昧
- コトバの足元がグジャグジャだ
- 新聞の匿名コラムの無責任さ
- 気持ちわるい“マイ・タウン”都知事
- 「都民の知事」とは何か
- イヴェント評=クラシック・ジュークボックス展
- 公演評=韓国伝統芸術団
- サニー・アデの時代がやってきた
- アルバム評=マイティ・スパロウ
- 聴衆のみなさん、どーしたの?
- 良質のドラマを作る山田太一
- 外国語固有名詞のカナ表記 2
- アルバム評=スリム・ゲイラード
- アルバム評=ベルナール・ラヴィリエ
- 公演評=ペジョ・エル・アフロカーン
- 大韓航空機撃墜事件
- アフリカの悲劇とキリスト教
- アルバム評=フランコ&ロシュロー
- 流行するヒップ・ホップ
- 1984
- 批評を圧殺するもの 1
- アルバム評=南アフリカのジャイヴ音楽
- 批評を圧殺するもの 2
- 公演評=カクラバ・ロビ
- 飛行機なんか乗るな! 1
- 雑誌評=『ユリイカ』1月号
- 今年の春はアフリカ音楽が花盛り
- 『スチュワーデス物語』のクサさ
- 円楽のブッシュマン蔑視
- アルバム評=シエラ・マエストラ
- アルバム評=リントン・K・ジョンスン
- アルバム評=ロジャー
- アルバム評=ジョン・リー・フッカー
- 人形劇を楽しんだりアホに腹立てたり…
- アルバム評=ガプーラの西ジャワ音楽
- インドネシアかけあし旅日記
- アルバム評=ドリヴァール・カイーミ
- アルバム評=マノーロ・カラコール
- 小錦のスモウから推論する太平洋音楽
- アフリカと先進諸国
- 来日したサニー・アデ
- あとがき