雑音だらけのラヴソング 80年代後篇
中村とうよう(著)
定価1575円(本体1500円)
四六判288ページ
1999年5月22日発行
[ISBN4-943959-15-6]
ウソつきで無責任なヤツらに
ハードなパンチを一発くらわすぞ!
『ミュージック・マガジン』の初代編集長・中村とうようが、音楽だけではなく、世の中の出来ごとを通して自分の生き方をホットに語り続けてきた連載コラム「とうようズ・トーク」をメインに、1985~89年に発表したエッセイを自らセレクト。
- <もくじ>
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- まえがき
- 1985
- サルサを狭い世界に閉じ込めるなよ
- 歌の中に民衆共有の知恵
- 南北問題は人間をむしばむ
- 何が犯罪であるか
- ステージ評=「光彩夢幻」
- ナフナという歌手
- インドネシア再訪
- テレビ評=『ちょっと愛して…』
- 黒沢明のドタバタ悲劇
- インドネシアの超スター
- 著作権の尊重ということ
- ノリのあるカナダの4人組
- アート評=「ムパタ展」
- 飢餓大陸アフリカへのまなざし
- 飛行機なんか乗るな! 2
- テレビ評=『警察署長』
- セネガルの面白いハーモニー
- 『大衆音楽の真実』を書き上げて
- 世界の大衆音楽を周縁から見る
- “族”よりも“俗”が好き
- 1986
- 大衆音楽の位置付け 1
- 「良心的なものは売れない」か
- 大衆音楽の位置付け 2
- 書評=『南アフリカの内側』
- フィリピンの変革
- 書評=『貧困の文化』
- ティナと玄海と大衆音楽
- ブラジル音楽のヴィデオ
- ポピュラー音楽が満開した50年代
- ポルトガルのファドの波動
- ウソつきの中曾根
- 奇妙な日本語
- アルバム評=クラレンス・カーター
- エルフィの豪華な御殿
- 単一民族の問題
- クリスマス音楽の裏おもて
- 1987
- まさに悪夢の地価暴落
- たけしの怒りは正当だ
- アルバム評=マイティ・クラウヅ・オヴ・ジョイ
- 米軍は日本人など守らない
- 熱帯雨林を食いつぶす企業戦士
- 書評=『オリエンタリズム』
- テレビ評=「報道特集 裂かれた虹」
- ヴィデオ評=パティ・ラ=ベル
- アルバム評=ヌスラット・ファテ・アリー・ハーン
- 本場に負けぬ阿保のタンゴ
- 間接税の波紋
- アルバム評=ジョニー・テイラー
- アメリカは狂っている
- キリスト教徒の抑圧不感症
- セネガルの音楽が元気だ
- アルバム評=ユッスー・ンドゥール
- 風邪をひいたエリゼッチ
- パパ・ウェンバのスマイル
- みんなブッ飛んだヌスラットのパワー
- のさばり放題の悪いヤツら
- 恐ろしい経済のゆがみ
- アルバム評=ディ・ダナン
- 1988
- “世界地図”が示したゆがんだ図形
- 検閲の問題
- 自立思想をきたえるためのエクササイズ
- ブラッサンスのジャズっぽさ
- アルバム評=ティナ・ターナー
- 朝日新聞の原発報道 1
- 朝日新聞の原発報道 2
- アルバム評=サリフ・ケイタ
- パナマーとアメリカ
- 書評=『アメリカ「60年代」への旅』
- 音楽が提起した南アの問題
- 進歩と保守のネジレ現象
- アルバム評=ハリス・アレクシーウ
- アジア~アラブこそ芸術音楽の本場
- プラスティック文明の反省
- 同時多発ゲリラ方式(?)のインド祭
- アムネスティとXデイ
- 公演評=「モロトフカクテル」
- アルバム評=セダ・アズナヴール
- 1989
- 季刊『ノイズ』創刊の弁
- 天皇のありのままを直視しよう
- 世界の大衆音楽100選のうちベスト5
- 好きになれなかった手塚治虫
- ラジオ評=「美空ひばり感動この一曲」
- 色川武大さん追悼
- 久米宏の開かれた語り口
- 書評『大歌謡論』
- バカげた消費税とMのこと
- 書評=『世界音楽の時代』
- さよなら、松田優作さん
- あとがき