ニッポンに歌が流れる
中村とうよう(著)
定価1575円(本体1500円)
四六判288ページ
1999年11月30日発行
[ISBN4-943959-20-2]品切れ
雅楽からポップスまで、空前のタイム・スパンで日本の音楽の流れを鮮やかに描き出した、まったく新しい案内書
- <もくじ>
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- part1 新しい見方による日本音楽史
- 日本音楽史へのガイド
- 歌にみる民衆のエネルギー
- 大道の芸と放浪する芸人たち
- ポップス狂の大天狗、後白河上皇
- 800年前の歌謡に新たな生命を
- part2 民衆の感性の器、語り物
- ニッポンの語り物の魅力
- 義太夫~生きているリアルな芸
- 哀感表現の極地、初代若太夫
- 民衆芸術の貴重な財産、二代目若太夫
- ゴゼ唄の伝えたもの
- “芸人の民謡”が放つ力
- 河内音頭と「十人斬」
- 庶民芸のパワー溢れる浪花節
- 浪曲の音楽性
- 日本歌謡史を総括する三波春夫
- 高橋竹山さんを悼む
- 物語の説得力を見直したい(対談=遠藤啄郎〔演出家〕×中村とうよう)
- part3 歌謡曲の成立と作詞家たち
- 歌謡曲の成立と作詞家たち
- 続・歌謡曲の成立と作詞家たち
- part4 激動の昭和を彩った歌
- 昭和の大衆歌謡
- 都市と田舎の間で宙吊りの歌
- 歌と節と歌詞
- 日本の植民地シャンソン?
- 軍歌ににじみ出るホンネ
- 流れ行く都市の歌
- 洋楽輸入の功績者ディック・ミネ
- 非転向者としてのディック・ミネ
- 歴史の陰に追いやられた進駐軍ソング
- 南米で演奏された古賀メロディ
- 小畑実の名唱「星かげの小径」
- あきれたぼういずから美空ひばりへ
- 初期の美空ひばり
- 都はるみの「北の宿から」
- これからどうなる、八代亜紀の演歌
- 三連を生かしたさゆりの「冬景色」
- 百恵のツッパリのカッコよさ
- 今日も流れる涙川
- part5 世紀末に歌謡を回想する
- 追悼・服部良一
- 淡谷の死をめぐって想った、ヒカルよ、ひばりの轍を踏むな、と〔書き下ろし〕
- あとがき
- 音楽家・関係者名索引
- part1 新しい見方による日本音楽史