雑音だらけのラヴソング 90年代篇
中村とうよう(著)
定価1575円(本体1500円)
四六判288ページ
2001年12月21日発行
[ISBN4-943959-23-7]品切れ
20世紀から21世紀への大きな転換が
90年代にはもう始まっていた。
『ミュージック・マガジン』の初代編集長・中村とうようが、音楽だけではなく、世の中の出来ごとを通して自分の生き方をホットに語り続けてきた連載コラム「とうようズ・トーク」をメインに、1990~99年に発表したエッセイを自らセレクト。
- <もくじ>
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- まえがき
- 1990
- どうなる? 90年代
- すばらしかったユッスーの公演
- 過酷な条件で頑張ったはるみ
- 忘れられたコバルビアス
- 責任をとらないやつら
- クルマは都市生活のビョーキだ
- アジアの歌姫たち
- スターリン様式の新都市
- 1991
- 「ワールド・ミュージック」の捉え方
- テレサ・テン・インタヴュー
- 日本で開催したウォーマッド
- ヨーロッパの犯罪
- 1992
- 死を想う
- 都はるみインタヴュー
- フランスとアメリカのプライド
- 忘れられた似顔絵の名手
- 気迫溢れるヌスラット公演
- 選挙制度の根本的改革案
- イベリアからの報告(1)
- イベリアからの報告(2)
- 南国スペインに光と影を見た
- ポルトガルの想い出
- ギリシャとその音楽
- 1993
- 片カナが書けない?
- 小選挙区制/エイズ問題
- 選挙制度はどうあるべきか
- 戦死の本質をゴマ化すな
- 1994
- 死刑制度廃止論のおそまつさ(1)
- アフリカ音楽にとって、アクースティックの意味
- 『家なき子』の面白さ
- ほんとに頭に来たら殺人も正当だ
- 1995
- “こぶし”の時代を念じて
- 宗教の犯罪を直視しよう(1)
- 宗教の犯罪を直視しよう(2)
- 追悼 テレサ・テン
- 宗教の犯罪を直視しよう(3)
- 宗教の犯罪を直視しよう(4)
- 1996
- 植民地支配を謝罪しないオランダ
- 死刑制度廃止論のおそまつさ(2)
- ケルトとアフリカが共有する基底文化
- 死刑廃止論(3)/宗教の犯罪(5)
- 1997
- 「のである」の連発は不愉快なのである
- 日本の病根をあばく岸田秀
- ゴマメの遠吠え
- 『ギフト』のキムタクがすごい
- 物語がインパクトを失っている
- ヌスラットの早すぎる死
- 『スワン・ソング』
- 打楽器も声でサンプリング
- 酒井美紀が好き
- 1998
- バブル精算に必要な、国民の覚悟
- フランク・シナトラ逝く
- 山下達郎の濃密なヴォーカル
- 選挙での都市 vs 田舎
- 人間と動物との結婚
- 20世紀の神話、フェラ・クティ
- 黒沢明のつまらなさ(1)
- 黒沢明のつまらなさ(2)/モラル崩壊
- 1999
- スポーツの倫理と企業の論理
- 愚劣きわまるオブチ総理
- 創刊30年に達した『ミュージック・マガジン』
- 堕落した共産党、卑劣な北朝鮮
- 最近、気持ち悪いことだらけ
- アライツ&マイデルが語るバスクの不思議
- E・ウィリアムズ『コロンブスからカストロまで』
- さようなら、朝日新聞
- あとがき