世代を超えて愛され続け、惜しまれて世を去った清志郎。これほど多くの人々に支持された理由は何なのか。彼の歌と音楽の真価はどこにあるのか。今あらためて問いなおすとともに、『ミュージック・マガジン』のこれまでの記事を収録し、その歩みを振り返ります。70年代から昨年2月の復活ライヴまで、貴重な写真も多数掲載。最後まで歌い続けたサイコーのバンド・マンを永遠に記録する一冊です。
- ◆君が僕を知ってる
- おおくぼひさこが79~90年に撮影した写真をコメントつきで掲載
- ◆アーティスト論
- さまざまな面から魅力を分析した記事と、三宅伸治インタヴュー
- ◆忌野清志郎作品ガイド
- RCサクセション~ソロの全アルバム、シングルとDVDを紹介
- ◆MUSIC MAGAZINEの清志郎
- これまでに掲載された本人のインタヴューや特集記事を収録
忌野清志郎永遠のバンド・マン
定価1500円(本体1429円)
A5判192ページ
2009年8月1日発行
ミュージック・マガジン8月増刊号
[雑誌08480-8]
- <もくじ>
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- <口絵> 君が僕を知ってる(写真・文=おおくぼひさこ)
- 清志郎はロックの大海原を照らす灯台である~日本音楽シーンにおける足跡と果たしてきた役割(今井智子)
- <インタヴュー> 三宅伸治と忌野清志郎の「俺ら、すげえな」な30年~ボスとやってきたことは、すべてホントのロックだと思うんです。(今井智子)
- 「イキがったりビビったり」の試行錯誤~『生卵 忌野清志郎画報』編集者が見た清志郎の「我の強さ」(三田格)
- うまく言えたことがない気持ち~忌野清志郎の歌詞、その身体と立ち位置(砂上史子)
- オーティスが教えてくれた~二人のソウル・マンをつないだ歌と魂(斉木小太郎)
- ソウルフルに焼いた音のミルフィーユ~強烈な声に負けない重層的なサウンドの力(原田和典)
- 黄金時代への、偉大なる助走~70年代のRCサクセションは何をやろうとしたのか(三田真)
- ボスの“お騒がせ”事件簿~確信犯的行動の数々は、“政治的メッセージ”だったのか?(近藤康太郎)
- ファミリー・ツリー(平澤直孝+金野篤)
- 宇宙探索の最初の10枚(和久井光司)
- 忌野清志郎作品ガイド
- RCサクセションのオリジナル・アルバム(伊藤亮、今井智子、岡村詩野、小倉エージ、小野島大、河地依子、小山守、志田歩、真保みゆき、鳥井賀句、仲俣暁生、丹羽哲也、三田真、湯浅学、和久井光司、斉木小太郎、工藤大)
- ソロ・プロジェクトのオリジナル・アルバム(伊藤亮、小野島大、かこいゆみこ、小山守、志田歩、鳥井賀句、三田真、安田謙一)
- 編集盤(斉木小太郎)
- DVD(三田真)
- シングル(原田和典)
- 聞いておきたい参加曲(原田和典)
- MUSIC MAGAZINEの清志郎
- コンサート(大鷹俊一/79年3月号、今井智子/82年2月号、寺田正典/87年5月号、菅岳彦/87年10月号、駒形四郎/92年6月号、小山守/00年1月号、北中正和/08年4月号)
- イアン・デューリー(イラストレイション=忌野清志郎/87年8月号)
- キース・リチャーズ(イラストレイション=忌野清志郎/88年4月号)
- ミュージシャンズ・ミュージシャン<ジョニー・サンダース>(忌野清志郎/88年12月号)
- ロックンロールへの愛着を自然体で吐き出すRCサクセション(小倉エージ/86年1月号)
- “いい加減さ”があるからバンドやっていける(対談=忌野清志郎×梅津和時/88年3月号)
- ドキュメント<RC事件>ロックが直面した不気味なタブー(篠崎弘/88年9月号)
- デビュー20周年企画~キヨシロー・ア・ゴーゴー!(萩原健太+カトリーヌあやこ/90年11月号)
- マイ・スティル・エコー(おおくぼひさこ/96年2月号)
- 最高傑作『Groovin’ Time』へのワインディング・ロード(三田真/97年8月号)
- ロックで<君が代>を歌う理由(志田歩/99年11月号)
- 久々のソロ名義作『KING』をリリース(斉木小太郎/03年12月号)
- 忌野清志郎30周年(切石智子/00年5月号)
- 特集・忌野清志郎とRCサクセション(05年9月号)
・ <インタヴュー> 忌野清志郎の35年(三田真)
・ <コラム> 浅間山荘の時代。テレビに映ったRC(湯浅学)
・ <コラム> 空白の1977年、目撃談(高橋健太郎)
・ <コラム> 『ラプソディー』直前のRC(今井智子)
・ 仲井戸麗市にとっての10年と10年と15年(今井智子)
・ トリックスターとしてのキヨシロー(志田歩)
・ 元『宝島』編集長 関川誠に聞く(野々村文宏)
・ じゃあ、最後に「雨あがりの夜空に」!(大貫憲章)
(イラストレイション=小池アミイゴ) - 特集・復活!忌野清志郎(08年6月号)
・ 忌野清志郎、武道館での完全復活を語る(今井智子)
・ 絶滅危惧種の、数少ない“歌うカナリア”(金平茂紀)
・ メンバーが語る、宣言から復活まで(志田歩)