レコード・コレクターズ
レコード・コレクターズ2009年5月号

レコード・コレクターズ
2009年5月号

定価700円(本体667円)
A5判192ページ
2009年5月1日発行
[雑誌19637-5]


【特集】マイルス・デイヴィス/カインド・オブ・ブルー

マイルス・デイヴィスの、というよりもジャズ界至高の傑作アルバムとの評価もある『カインド・オブ・ブルー』は1959年にリリースされました。録音に参加したのは、ビル・エヴァンス、ジョン・コルトレーン、キャノンボール・アダレイといった優秀なミュージシャンたち。リリース後、この作品で使われていた「モード」という演奏手法が大きな脚光を浴びることになります。バップからハード・バップへの展開のうちに複雑化したコード進行とそれによる制約から逃れ、ジャズの新しい可能性を追求しようとする手法でしたが、それは西洋音楽の枠を突き破るようなベクトルも持っていたのです。『カインド・オブ・ブルー』の穏やかな革命は、ジャズだけでなく、その後のポピュラー音楽に極めて大きな影響を与えることになります。

  • グラフィック・ステーション~『カインド・オブ・ブルー』のオリジナル盤と関連レコード
  • マイルス・セクステットがたどった『カインド・オブ・ブルー』への道(原田和典)
  • 全曲ガイド(萩原健太)
  • 時代を超える名盤の内容を多角的に楽しめる充実の3枚組レガシー・エディション(佐藤秀樹)
  • 次元の異なる高みへと昇り詰めていったライヴ・ヴァージョンの変遷を追う(大村幸則)
  • 新たな魅力が引き出された、多彩なアーティストによるヴォーカリーズ・カヴァー(高田敬三)
  • モード奏法の雰囲気/音色重視のアプローチ(後藤幸浩)
  • モード・ジャズ名曲30選 選=村井康司(後藤幸浩、藤本史昭、松尾史朗、村井康司)
  • モード系ロック/ファンク名曲15選(後藤幸浩)
【特集】 ハンブル・パイ
  • ブリティッシュ・ハードとソウル・レヴューの融合を目指した短くも熱き道のり(小松崎健郎)
  • 高音ギリギリでハードにシャウトするマリオットの歌のクロっぽさ(小出斉)
  • ディスコグラフィー
    オリジナル・アルバム(大鷹俊一)
    オリジナル・アルバム未収録曲(犬伏功)
    解散後に個々のメンバーが名乗った“ハンブル・パイ”(犬伏功)
 
  • ロックンロール・ホール・オヴ・フェイム・アネックスNYC
    ニューヨークに出来たロックの殿堂・別館を特別リポート(藤岡靖洋)
  • メリー・クレイトン
    ミック・ジャガーとの熱い掛け合いで名を上げた黒人女性シンガーの名作3枚が紙ジャケットCD化(林剛)
  • ルイス・フューレイ
    インタヴュー~自分の中では音楽と演劇は密接な関係を持っているんだ(石川真一)
  • ブリティッシュ・ビート紙ジャケCDコレクション
    デイヴ・ディー・グループやマインドベンダーズの隠れた名盤がSHM-CDでまとめてリイシュー(尾雲隆)
  • 『ラヴ・トレイン』
    フィリー・ソウルの美学とメッセージ性をバランスよく詰め合わせた4枚組ボックス(出田圭)
  • 細野晴臣
    40年間にわたる提供楽曲の集大成6枚組『細野晴臣の歌謡曲~20世紀ボックス』(鈴木啓之)
  • イット・バイツ~ウェットン/タウンズ 英国ロックの伝統をメロディアスに聞かせるバンドの新作3種(舩曳将仁)
REGULAR CONTENTS
  • リイシュー・アルバム・ガイド……洋・邦ロックをはじめ、あらゆるジャンルの旧音源コンピレーションやオリジナル再発を、毎号およそ200タイトル、約50ページにわたり丁寧に紹介。他の追随を許さない圧倒的な情報量!
  • 新録アルバム・ピックアップ……編集部が厳選する注目作
  • インフォ・ステーション……ニュース、リリース/コンサート情報など
  • [連載]ノーマン・シーフが迫るアーティストの素顔/ブリティッシュ・ロックの肖像(富岡秀次)/大鷹俊一のレコード・コレクター紳士録/ブラウン管の向こうの音楽職人たち(濱田高志)/レコ屋日記(中野泰博)/ちょっと一服(コモエスタ八重樫)/ウィ・ヒア・ニュー・サウンズ(武田昭彦)/海外盤DVD音楽ソフト情報(赤岩和美)/ジャズ~ポピュラー・ヴォーカル新作案内(高田敬三)/レコード・レーベル・ギャラリー
 

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