レコード・コレクターズ
2017年7月号
定価823円(本体762円)
A5判248ページ
2017年7月1日発行
[雑誌19637-7]品切れ
【特集】追悼 チャック・ベリー
ロックンロールの先駆者、チャック・ベリーの約40年ぶりの新作が発表されるというニュースからまもなく、訃報が伝えられたのは3月のことでした。「ジョニー・B・グッド」に代表される名曲の数々は、1960年代以降の“ロックの礎”として大物アーティストによるカヴァーも枚挙にいとまなく、この50年以上、忘れられたことはありません。1955年にデビューしたチャック・ベリーの歩みと、重層的な作品の魅力に迫ります。
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- Brown Eyed Handsome Man──スタイリッシュでフォトジェニックだった巨人を偲んで
- 人種の枠を超えたティーンの仮想コミュニティに向けて発信される新しい音楽(佐野ひろし)
- ロックンロールというフォーマットは、チャック・ベリーが作ったものなんだよね(萩原健太×湯浅学)
- 独自のグルーヴに不可欠なチャック・ベリー風ボトム・リフの奥深い世界(寺田正典)
- “ティーンエイジャー”に僕らの物語を与えた天才詩人(五十嵐正)
- チャック・ベリーの名曲10選(青山陽一、犬伏功、宇田和弘、松永良平、安田謙一)
- チャック・ベリー・ディスコグラフィー
シングル(平野孝則)
オリジナル・アルバム(小出斉)
主な編集アルバム(小出斉)
映像作品(赤岩和美)
【特集】ロジャー・ウォーターズ
初期のバンドの象徴だったシド・バレット脱退後、ピンク・フロイドの方向性に多大な影響を与えたロジャー・ウォーターズは、その集大成でもあった傑作『ザ・ウォール』に代表されるコンセプト重視の作品の延長上に自身のソロ・アーティストとしてのキャリアを展開します。常に社会に目を向け、その欺瞞に対する激しい怒りをモチヴェーションとしてきた彼が、この2017年に25年ぶりのアルバム『イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント?』を発表したのは当然のことなのかもしれません。待望の新作を軸に、彼の来歴や作品を再検証します。
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- 緻密なコンセプトを打ち出し社会と対峙した魂のゆくえ(松井巧)
- 重みと有効性が増したウォーターズ流のメッセージ・ロック(小山哲人)
- その衰えぬ闘志を燃焼させた25年ぶりのスタジオ作品(石川真一)
- ロジャー・ウォーターズ・ディスコグラフィー
オリジナル・アルバム(坂本理)
オリジナル・アルバム未収録音源(赤岩和美)
【特集】ヴァレリー・カーター
たとえばジェイムズ・テイラーのような米国を代表するシンガー・ソングライターの音楽を聴いているとき、主旋律に添うように愛くるしい声で歌われる可憐なハーモニーに耳をそばだててしまった経験はないだろうか。その場でクレジットを確認すれば、ヴァレリー・カーターの名前を目にしたことも一度や二度ではないはずだ。1974年にハウディ・ムーンでデビューし、77年にソロ・デビューを果たした彼女の音楽は、作品数こそ少ないものの大切に聴き継がれてきた。惜しくも今年3月に亡くなってしまった彼女の真価とは何だったのか。それを探っていく特集です。
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- 優しく澄んだ歌声を響かせる一方で、薬物依存に苦しんだ孤高のシンガーの歩み(遠藤哲夫)
- 佐橋佳幸が語るヴァレリーとの思い出(杉原徹彦)
- ヴァレリー・カーター・ディスコグラフィー
オリジナル・アルバム(中村彰秀)
EP/編集盤/関連グループの作品(中村彰秀) - 重要セッション参加作(中村彰秀)
- レゾナンス・レコーズ
“ジャズ界の新発掘王”ゼヴ・フェルドマンが語る、驚きの最新発掘音源(原田和典) - 海道はじめ
インタヴュー~「スナッキーで踊ろう」は、すごく面白い運命を持った曲ですよ(原田和典) - Tレックス
全盛期のステージを収めたCD2枚組『Tレックスタシー』が登場(北井康仁) - U2
最大のヒット・アルバム『ヨシュア・トゥリー』の30周年記念盤(行川和彦) - キング・クリムゾン
ロバート・フリップ直々のライヴ演奏で味わう「ヒーローズ」(立川芳雄)
- REGULAR CONTENTS
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- リイシュー・アルバム・ガイド
国内外でリリースされた幅広いジャンルの旧音源コンピレーションや再発アルバム、映像作品をくわしく紹介。音楽そのものはもちろん、リマスターやパッケージの出来にまでこだわって、豊富な知識をもつ執筆陣が徹底チェックします
*今月のリリース情報…紙ジャケット、生産限定盤などの予定も可能な限りお伝えします
*ニュー・アルバム・ピックアップ…ヴェテランの新作から注目の新人まで、編集部が選んだおすすめの新録アルバム - インフォ・ステーション……ニュース、書評、コンサート情報など
- [連載]写真家ゲレッド・マンコウィッツが語る英国ロックの伝説(佐藤信夫)/ビートルズ来日学(宮永正隆)/ブリティッシュ・ロックの肖像(富岡秀次)/追憶の泰安洋行(長谷川博一)/長門芳郎のマジカル・コネクション/洋楽マン列伝~本多慧氏(篠崎弘)/大鷹俊一のレコード・コレクター紳士録/続・蒐集奇談(岡田則夫)/ちょっと一服(コモエスタ八重樫)/DJフクタケのゆるみっくす7”/ウィ・ヒア・ニュー・サウンズ(武田昭彦)/赤岩和美の海外盤DVD&Blu-rayロック映像情報/初盤道(真保安一郎)/和久井光司のアナログ奇聴怪会/Legendary LIVE in U.K.(写真=イアン・ディクソン)
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