レコード・コレクターズ
2022年12月号
定価880円(本体800円)
A5判220ページ
2022年12月1日発行
[雑誌19637-12]
【特集】 『大瀧詠一 乗合馬車(Omnibus)50th Anniversary Edition』
大滝詠一のファースト・ソロ・アルバム『大瀧詠一』は、はっぴいえんど在籍中の1972年にリリースされました。大滝詠一がはっぴいえんどでやっていたロックと、もともと好きだったオールディーズ系ポップスやソウルの要素が混在する内容で、ポップさと洗練具合も絶妙な作品です。このアルバムの50周年を記念して、当初のアイデアだった『乗合馬車(Omnibus)』というタイトルで、レア・トラックも詰め込まれた2枚組が発売になります。特に90年代以降、人気の高いこの作品を改めて味わってみたいと思います。
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- 対談=三浦光紀 × 湯浅学〜どの曲もちゃんと3分前後で出来上がってるんですよ。あれはシングルの発想ですよね
- はっぴいえんどからアメリカン・ポップス追求の旅へと進んでいく移行期の記録(除川哲朗)
- 音楽論(1)ロックとポップのはざまを遊泳したソロ・アルバム(北中正和)
- 音楽論(2)その後のキャリアに繋がっていくような実験と遊びに満ちた作品をリズム面から紐解く(鳥居真道)
- 大滝詠一の作詞、拍子、拍手(細馬宏通)
- 『大瀧詠一』全曲ガイド(萩原健太)
- 『大瀧詠一 乗合馬車(Omnibus)50th Anniversary Edition』解説(島村文彦)
- カセットや2枚組45回転LPなど様々な形態で登場した再発盤(島村文彦)
- ベルウッド ハイレゾ配信シリーズ(武田昭彦)
- サブスクで聴くベルウッド(柴崎祐二)
【特集】 ビー・ジーズ
ブリティッシュ・ロック・ファンにはビートルズ以後の活況に沸くシーンの重要な一角として、ポップ・リスナーや一般の音楽ファンには映画『サタデー・ナイト・フィーバー』を頂点とするディスコ・ミュージックの巨大なアイコンとして認知される類稀なバンド、ビー・ジーズ。ドキュメンタリー『ビー・ジーズ 栄光の軌跡』で活写された、バリー、ロビン、モーリスのギブ三兄弟が織りなす複雑で重厚なドラマは、そのどちらの胸にも響く深い内容で、彼らの音楽への興味をいっそう掻き立てます。この機会に、ビー・ジーズが残した作品とバンドの歴史を振り返り、改めてその意義を考えたいと思います。
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- 映画『ビー・ジーズ 栄光の軌跡』(安田謙一)
- 唯一無二の金字塔を打ち立てたモンスター・ポップ・グループの歩み(村岡裕司)
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- マイケル・ジャクソン
あらゆる属性のリスナーに届く音楽性を目指した『スリラー』の40周年記念盤(河地依子) - ビーチ・ボーイズ
メンバーの個性を発揮した新たなバンド像へ舵を切った72年の記録『セイル・オン・セイラー1972』(中村彰秀) - ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス
ジミが観客に寄り添いながら語りかける様子も伝わるLAフォーラムでのライヴがリリース(小出斉) - <マスターピース・コレクション〜シティポップ・マイスター名作選>
日本のポップス・シーンを支えた名裏方たちに着目したリイシュー・シリーズが登場(片島吉章) - 今井優子
インタヴュー〜スムーズなフュージョン/AORサウンドで知られるシンガー・ソングライターが新作をリリース(土佐有明) - 伊東ゆかり
インタヴュー〜レーベルの枠を超えたシングル・コレクション6枚組『ポップス・クイーン』(鈴木啓之) - ブルース・スプリングスティーン
青春期に聴いたであろうソウルの名曲をカヴァーした新作『オンリー・ザ・ストロング・サヴァイヴ』(渡辺亨) - <アライヴ・ザ・ライヴ>レーベル
スティーヴ・ヴァイやジョー・サトリアーニなどテクニカル系ギタリストを中心としたライヴ盤12タイトル(舩曳将仁) - ALDELIGHT CITY POP COLLECTION
ソニーの豊富なカタログから選りすぐったシティ・ポップ再発シリーズ(小川真一) - RCサクセション
ファンから人気の高いシングル2作品がアナログ7インチで復刻(小山守) - 忌野清志郎
よりソリッドに、タフに作風を磨き上げた2005年作『GOD』が豪華ボックス仕様で再登場(原田和典) - SACDベスト・オブ・ベスト
入門編として人気を集めるベスト盤全21タイトルがリイシュー(ガモウユウイチ) - ドリーム・シアター
『メイド・イン・ジャパン』のカヴァー・ライヴが公式ブートレグ・シリーズの第14弾として登場(立川芳雄) - ザ・ビートルズ
警視庁が撮影した来日時の映像がついに公開(森山直明)
- マイケル・ジャクソン
- REGULAR CONTENTS
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- リイシュー・アルバム・ガイド
国内外でリリースされた幅広いジャンルの旧音源コンピレーションや再発アルバム、映像作品をくわしく紹介。音楽そのものはもちろん、リマスターやパッケージの出来にまでこだわって、豊富な知識をもつ執筆陣が徹底チェックします
*今月のリリース情報…紙ジャケット、生産限定盤などの予定も可能な限りお伝えします
*ニュー・アルバム・ピックアップ…ヴェテランの新作から注目の新人まで、編集部が選んだおすすめの新録アルバム - インフォ・ステーション……ニュース、書評など
- [連載]ミュージック・ゴーズ・オン〜大石晴子(柴崎祐二)/ブリティッシュ・ロックの肖像(富岡秀次)/創刊40周年記念連載:私がレコードを買う理由〜松永良平/スティーヴ・クロッパー・リメンバーズ(稲葉光俊)/アロング・ア・ロング・バケイション(湯浅学)/ヴィクター・ハーバートから夢綴るロスト・アメリカーナ(高橋健太郎)/大鷹俊一のレコード・コレクター紳士録/ちょっと一服(コモエスタ八重樫)/DJフクタケのゆるみっくす7”/ウィ・ヒア・ニュー・サウンズ(武田昭彦)/赤岩和美の海外盤DVD&Blu-rayロック映像情報/初盤道(真保安一郎)/和久井光司のアナログ奇聴怪会/Legendary LIVE in U.K.(写真=イアン・ディクソン)